Shall we ダンス?の周防正行監督の社会派ドラマだけあって、丹念な取材をもとに、日本の司法制度の問題点を抉り出している作品に仕上がっています。
登場している役者さん達の演技も悪くないのですが、見終わった後の爽快感はありません。もちろんいろいろ考えさせられる映画なので、爽快感が目的の映画ではないのはよくわかっているのですが・・・
ネタばれを含む感想は 続きを読む以降に書きます。
なというか、こういう事件って今後増えていく一方な気がします。
人の痛みを想像できない、自分が、自分が、という社会になっていき、まわりへの無関心と重なって・・・
世に問題提起している作品として良く出来ていると思いますが、映画として楽しめたかと言われれば、楽しむというよりも憂鬱になってしまう作品ですので、ここでは
社会派ドキュメンタリーとして70点
映画として10点
としておきます。
あらすじ
フリーターの金子徹平(加瀬亮)は、通勤ラッシュの電車で女子中学生から「痴漢したでしょ」と訴えられてしまう。まったく身に覚えのない金子は、話せば分かってもらえると思い、大人しく駅の事務室に行った。しかし、「ボクはやってない!」という訴えもむなしく、そのまま警察に連行されてしまう。その日から、留置所暮らしを余儀なくされた金子の無実を訴える戦いが始まった。
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やはり最後、ああいう終わり方なのは裁判官が代わった時点で想像できましたが、もしかりに無罪だったとしても、当然警察側が高裁に持ち込むでしょうから、彼自身が真に開放されるのは、まだまだ先でしょう。
いたたまれないですね、こういう冤罪は。
登場人物の誰か特定の悪意のある人が、彼を陥れようとしたわけではないところが、この問題の深刻なところです。
駅員、取調べの係官、検察、裁判官、弁護士、被害者の女子高生、目撃して駅員室まで付き添った男性、
様々な関係者が登場しましたが、誰か強い悪意を持っていた人間は、1人もいないんですよね・・・
それだけに重い問題で、見ていて憂鬱になりました。
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